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沈まぬ太陽、沈まぬ町

2009/10/25
昨日珍しく午前中に休みが取れたので、急遽近くの映画館に 「沈まぬ太陽」を観に行く。上映時間3時間半、途中休憩が10分入る大作だ。 

沈まぬ太陽 

原作は山崎豊子。ナショナル・フラッグ・キャリアー「日本航空」のおぞましい体質を描いた問題作。JALは安全運行よりも営利優先に走り、その結果あの御巣鷹山事故を引き起こした。
主人公は乗員・職員の待遇改善に奔走する組合委員長恩地。首相フライトにストライキをぶつけ、報復人事として、そのあとカラチ、テヘラン、ナイロビと、海外の僻地勤務を強要され続ける。パワーハラスメントを一身に受けたと言えよう。

実は私はかつて日本航空大阪支店に勤務していた。採用されると自動的に「第二組合」に入会させられ、首をかしげた記憶がある。あれも、会社にたてつく「元祖・第一組合」を切り崩すJALの露骨な作戦だったのだ。
恩地(モデルは小倉氏)に懲りたJALは、この第二組合に新人を次々入会させ、着々と「御用組合」を肥大化させていったのだ。

JALの乗員の待遇悪化は過酷を極め、実は世界でも例をみないひどさである。 パイロットは世間から見れば高給取りかも知れないが、結構勤務はきつく、体を悪くする者が多い。世界中を短時間で飛び回るので、「時差」が健康を蝕む。医者によれば、人間は「時差」には決して慣れることはないそうだ。また、かつては1機、キャプテン、副操縦士、エンジニアの3人で飛んでいたが、営利優先人員削減のためエンジニアが消滅。長時間の国際線でもキャプテンと副操縦士の2人体制となった。飛行機と乗員は休ませると「ムダ」が出るので、香港日帰り、ハワイとんぼ帰りなど当たり前。健康を害し、半年に1度の身体検査でひっかかると即フライト停止。報酬は「基本給」(かなり低い)のみとなる。乗員は「飛んでなんぼ」の世界だから、飛べないとなると生活は途端に苦しくなるのだ。

しかし、JALの最大の問題は「政治との癒着」だ。
映画でも描かれるが、1企業とは言え、政府出資の国策会社。常に政治家(航空族)が手を突っ込み利権を貪りにかかる。JALの首脳陣は、御巣鷹山の事故も責任のなすりあいに終始。政治献金と出世競争がからみあい、自己保全に走る利己的な役員ばかりだ。御巣鷹山のあと、救世主のように現れたカネボウの伊籐会長がJALの新会長に就任。私も夫も大いに期待したが、ゴミ掃除を「やりすぎ」、1年半ほどで失脚。JALはその後も旧態依然の経営体質から脱却できず、失速を続け今存亡の危機にあえいでいる。

JALはドルの先物買い(円高が進んでも元のレートで買わなければならない)で、2200億円損失。また世界中でホテルを不明朗な価格で買収。これも大損を出した。 放漫経営。政界・財界・総会屋・裏社会と通じ、どんな粉飾決算も可能だと噂される。

映画では、自民党政治家(航空族)とJALの癒着がこれでもかと描かれる。料亭、芸者、豪華ヨット、美人局などなど・・・日本にはびこってきた構造的腐敗を映画から感じ取っていただきたい。ひとりでも多くの方に見てもらいたい映画だ。

これは八ッ場ダムでも同じではないか。国民の税金を食い物にして、官民接待を繰り返しながら天下り役人を受け入れる装置として機能してきた。政官業の癒着という根っこは全く同じである。

ダムに沈むことを防げた町、長野原町。
沈まぬ太陽と沈まぬ町。政治の闇から辛うじて逃れることができた奇跡(軌跡)をかみしめながら映画館をあとにした。

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22:38 日々のつれづれ

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