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八ッ場ダム:失われるかけがえのないもの

2009/09/23

相変わらず、マスコミの論調は、まるで「公約を実践することは悪である」というように
八ッ場ダム建設中止をバッシングしている。
1都5県の負担金返還問題や、地元住民への補償問題など、扇情的で事実誤認
だらけの報道が相次いでいるが、このブログでかなり反論してきた。
 
ただ、どうしても不可解なのは、
「八ッ場ダムを建設すれば、美しい吾妻渓谷と周辺の大自然を粉々に破壊し、
800年の歴史を持つ名湯川原湯温泉を消滅させてしまう」
と言う事実が、このかん、マスコミでほとんど語られていない点だ。
今日はこの点に絞って、心の底からの思いを書かせていただく。
 
八ッ場ダムができれば、この吾妻渓谷の美しい姿を見ることは二度とできない。
 
吾妻渓谷 
 
新聞に載った上空からの写真↓ 右側の森に隠れるようにウネウネと続くのが
現在の川原湯温泉。左側上部のマッタイラな造成地が、温泉の移転する代替地。

上空写真 

 
現在の川原湯温泉。今時珍しい、本当にひなびた温泉街である。すっかり寂れて
しまったが、再建策を講じれば再び人々が戻ってきて、昔の賑わいを取り戻す日が
必ずやってくる。
しかしダムができれば、この温泉街はすっぽり水没してしまうのだ。 

川原湯温泉 
 
代替地に作られる温泉街は、ダム湖を見ながらダイエットができるという「スポーツジム
+健康ランド」のような施設になるという。川原湯温泉と言う個性的なブランドを棄て、
日本中どこにでもある「健康ランド」になって、果たして未来が開けるのだろうか?
 
水没するのは温泉街だけではない。
周辺のいろんな「古き良き風物」も水の底に沈んでしまう。
江戸時代から伝わる崖の岩の窪みに置かれた石仏群。
隣に建てられた観音堂と共に「三つ堂」と呼ばれ、お盆のときにはロウソクが灯されて
幻想的な風物詩として村の人々に親しまれてきた。
私は一昨年の11月に訪れて、秋の陽射しに微笑む素朴な仏様たちに囲まれ、
ここが大好きな場所になってしまった。

石仏 

観音堂 
 
それが、昨年5月におとずれたときには、石仏さんたちは味も素っ気もない代替地に
移転させられ、作りもののはりぼて岩の中に、居心地悪そうに納まっていた。
隣には、ピッカピカの観音堂が・・・ あああ 

張りぼて 

これが「ダムありき」の再建なのだ。長い間この地に伝わってきたかけがえのないものを
手放し、代わりに手に入るものとは・・・ 
「地元の人間でもないものが偉そうに何を言うか」「お前らに、何が分かるか」と
再び罵声を浴びせられるかもしれない。
だが、しかし、数千年をかけて作られてきた渓谷美、山肌、木々のざわめき、こんこんと
湧くお湯、この地の人々が営々と築いてきた暮らしの証。川原湯温泉を愛してきた
湯治客の思い。
これら全てを失うことに「いやだ」「やめてくれ」という権利は私たちにはないのか。
今生きている地元の人たちだけが、これら全ての生殺与奪の権利を持っているのか。
 
すだく虫の音に、いつになくメランコリーな気分に沈みながら、遠く吾妻渓谷に思いを
馳せる秋の夜長であった。


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05:50 八ッ場ダム

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