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世界三大原発事故のひとつとしての福島原発震災

2011/03/17
MLで長崎大学の戸田清さんの作成した「これまでの経過」が届いた。
福島原発の事故に関し、実に分かりやすくまとめられている。
スリーマイルとチェルノブイリと比較することで、今回の福島がいかに「激甚原発災害」なのかがよーく理解できる。
長文ですが、皆さまお読みください。
 
*******************************
 
戸田清 2011年3月15日 3月16日改訂3版
 
福島第一原発
1号機周辺        ピーク時1015マイクロシーベルト/時
3号機(MOX燃料)周辺 ピーク時1557.5マイクロシーベルト/時
2号機周辺        ピーク時3130マイクロシーベルト/時
その後は環境放射線がそれぞれ減少。1、2、3号機すべて部分的炉心溶融
自然界バックグランドは0.05マイクロシーベルト/時(注1)
女川原発(北に120km) ピーク時21マイクロシーベルト/時
北茨城市(南に80km)  ピーク時4.87マイクロシーベルト/時
隣県の宮城、茨城への汚染の広がりを示している。なお女川原発は早期に冷温停止している。
3月15日に第一原発正門で1万1930マイクロシーベルト/時(12ミリシーベルト/時)を記録したことはかなり重大であるが、その意味は今後明らかになるだろう。
早い段階で竹内敬二記者(朝日新聞編集委員)は「スリーマイルを上回る」と指摘
スリーマイルを上回り、チェルノブイリに次ぐ「世界史上第二の原発事故」を私たちは体験しつつあるのだろう。
 
表1 世界三大原発事故の比較

 
1979年スリーマイルアイランド原発事故
1986年チェルノブイリ原発事故
2011年福島第一原発事故(M9.0の東日本大震災に伴う原発震災)注2
本質
冷却材喪失事故
暴走事故
冷却材喪失事故
特徴
炉心溶融
炉心爆発
1号機、2号機、3号機で炉心溶融
1号機、3号機で水素爆発による建屋崩壊
2号機で爆発により格納容器の一部である圧力抑制室が損傷
4号機で燃料プールの冷却不能で火災、建屋損傷
世界初の本格的原発震災  注3
世界初のプルサーマル原発震災  
世界初の炉心海水注入
止める
×
冷やす
×
×
×
閉じ込める
×
×
×
行政の住民への避難指示
半径8km(妊婦、乳幼児)
半径30km
半径20km(福島第二は半径10km)
半径30km屋内退避
炉型など
軽水炉加圧水型(PWR)
黒鉛減速軽水冷却炉
軽水炉沸騰水型(BWR)注4
課題
調査
調査
冷温停止、再臨界防止
圧力容器、格納容器の健全性確保

注1 0.05マイクロシーベルト/時を年に換算すると0.438ミリシーベルト/年となる。これは空間ガンマ線であり、これに宇宙線、食物からの内部被曝、ラドンからの内部被曝などをあわせて自然放射線は世界平均で2.4ミリシーベルト/年すなわち2400マイクロシーベルト/年となる。胸部レントゲン1回は50マイクロシーベルト。
注2 呼称は東北地方太平洋沖地震(気象庁)、東北関東大震災(NHK)、東日本大震災(朝日新聞)など。東北では約1000年周期で巨大地震が起こっているようだ。今回は869年の貞観[じょうがん]三陸地震の再来とも評される。東日本大震災の発生は2011年3月11日であり、福島原発震災の帰趨が確定するのは3月20日過ぎとなるだろう。「原発震災」は石橋克彦神戸大学名誉教授が1997年に造語した。
注3 「初の原発震災」は2007年柏崎刈羽なので、今回は「初の本格的原発震災」とした。
注4 BWRは一般にPWRより汚染が大きい傾向がある
 
3月14日午後9時に第一原発正門で中性子が検出されたので、水素爆発後の3号機の燃料の一部再臨界の疑いを否定できない。
3月14日現在使用済み燃料貯蔵プールの冷却機能が失われており、沸騰・火災のおそれがあると指摘された。
200kmほど離れた東京で0.8マイクロシーベルト/時が記録され、これは平常値の約16倍である。
東京でもセシウムとヨウ素(いずれも核分裂生成物)が検出された。
報道されている最高値は上述のように第一原発正門の12ミリシーベルト/時であり、これは確かに「直ちに危険とはいえない数値」ではあるが、線量が減衰しないという仮定(実際は減衰する)をおいて単純計算すれば、そこに1日いれば白血病になってもおかしくないし、数日いれば急性症状が出てもおかしくない数値である。
3月15日午前6時10分に2号機で爆発、圧力抑制室破損。午前6時14分に4号機で爆発、建屋破損。午前10時22分に3号機付近で400ミリシーベルト/時が観測された(毎日、しんぶん赤旗3月16日)。これは1時間で発癌リスクはもちろん急性症状も問題となる数値である。政府が30km圏屋内退避を勧告。
 
表2 福島第一原発の状況(20km圏避難、30km圏屋内退避)

 
3月11日
トラブル
対応
備考
1号機
緊急停止
冷却喪失。水素爆発で建屋上部吹き飛ぶ。
圧力容器に海水注入(廃炉を覚悟)。
 
2号機
緊急停止
冷却喪失。爆発で圧力抑制室損傷。高濃度放射能漏れ。
圧力容器に海水注入(廃炉を覚悟)。
 
3号機
緊急停止
冷却喪失。水素爆発で建屋上部吹き飛ぶ。付近で400ミリシーベルト/時。
圧力容器に海水注入(廃炉を覚悟)。
プルサーマル運転
4号機
定期点検中
燃料プール冷却不備。火災。爆発で建屋損傷。付近100ミリシーベルト/時。
放射線量高く作業困難。注水を模索。
 
5号機
定期点検中
 
 
 
6号機
定期点検中
燃料プール水位低下
 
 

定期点検中は核燃料を炉心から出して格納容器の外の燃料プールに入れているので、建屋破損と水位低下で核燃料が「むき出し」になる。「五重の壁」は外から順に建屋、格納容器、圧力容器、燃料被覆管、ペレット。
 
国際原子力機関(IAEA)の事象[事故]評価尺度
チェルノブイリ:最高のレベル7、スリーマイル:レベル5、福島:日本政府はレベル4と判断
3月14日にフランス核安全局[原子力安全委員会]のラコスト総裁[委員長]は「福島は少なくともレベル5、場合によってはレベル6だ」と指摘(3月16日朝日、しんぶん赤旗)
 
   
    

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00:47 環境

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