fc2ブログ
 ▶旧ブログのシステム変更のため、こちらに新ブログを移行しました。 →【旧・県県Go!Go!】アーカイブはこちら
▶当ブログ内に掲載されているすべての文章の無断転載、転用を禁止します。

佐倉で桜。歴博と加賀清水

2010/04/04
 4月3日
土曜日というのに、朝5時半に起きて、6時半には国立歴史民族博物館(略称:歴博)に到着。

先日行った「おしゃべり会」で、佐倉地区のAさんとBさんから、「歴博の入り口の道路に段差がある」また、「お花見の時期、城址公園は駐車場や食べ物を売る屋台などいろいろ問題がある」などと、相談が寄せられていた。そこで、お花見真っ盛りの歴博を、市議の伊藤さんと五十嵐さんの3人で、早朝に訪ねたという次第。

まずは、歴博の入り口の問題の道路を拝見。
国道296に直角に面した入り口を入ると、丘の上の歴博の建物につながる坂道となるが、すぐに、従来地域の住民の方が使っている生活道路を横切る形になる。その生活道路が歴博坂道で分断され、しかも段差があるので自転車や車いすでは通行がむずかしいという。

歩道段差 

写真に写っていないが手前には生活道路が来ており、赤い線(大野加筆)で、写真の上の部分の道につながっている。しかし、歴博坂道で分断され、横断歩道が無いどころか、段差までつけられている。

奇妙なことに、歴博坂道を20メートルほど登ると、突如横断歩道があるのだ。その目的は右側奥に見える磨崖仏(まがいぶつ)のレプリカを見るため。まがい物の仏様のほうが、住民よりも大切なのか? 

マガイブツ 

佐倉城は明治維新後の廃城令により取り壊され、現在は城址だけが残っているが、その一部に国管轄の歴博が建てられ、残りの部分は広大な城址公園となって、この季節はお花見のスポットとして有名だ。
だが、食べ物を売る屋台があちこちに設置されるので、一部の市民から景観上見苦しいと苦情がでている。  

 
本丸 
お城の本丸があった広場には美しい桜並木をさえぎって屋台の列が…

夢のように美しい薄桃色にたなびく桜が、確かに台無しになる残念な風景である。とは言え、年に1度の無礼講として、これを良しとする市民もまた多いのだろう。

しかし、歴博の臨時駐車場を見て怒りがこみ上げた。桜の季節だけの駐車場である。 

パーキング 

なんと、主役の桜が立ち並ぶ緑地に車を止まらせるのである。これでは根っこがやられてしまう。排気ガスの影響もあるだろう。まさに、手段のために目的を殺してしまっている。花見どころではなく、花曇りといった心持ちで、歴博をあとにした。

午後からは、近くの「加賀清水」の観察に出かける。

加賀清水は江戸時代から続く美しい湧水の池。しかし、近年は周辺に住宅がびっしりと建ち並び、水が涸れることもたびたび。そこで、千葉県と佐倉市が協力して、周辺の住宅に「雨水浸透マス」を設置してもらい、湧水復活の努力を続けてきた。その結果、最近では年間通して水の涸れる日はゼロ! 

加賀清水 
加賀清水全景。ここの佐倉は開花が遅い。 

用水 
水が湧き出している地点。住宅密集地でこれはまさに奇跡だ。

何かと県や市のやることを批判することが多いが、この「加賀清水」に限っては、最大限の賛辞を県と市、そして日ごろから清掃などのボランティア活動にも取り組んでいる住民の方々に贈りたい。



FC2Blog Ranking ←千葉の問題をより多くの人に知ってもらうため、クリックで応援してね!

06:25 ネット活動