12月議会:不思議なことがあるもんだ
ようやく12月県議会が17日(金)に閉幕した。
今議会は大した波乱もなく、盛り上がりもなく、淡々と過ぎた感がある。
少々首をかしげたのが、突然のように出てきた「東葉高速と北総鉄道の借金の返済に、鉄建機構の利益余剰金1兆3500億円を使え」という大合唱。まず、民主党の代表質問でこの案が飛び出し、「なるほど!その手があったか」と妙に感心した。
東葉高速や北総鉄道はいわゆる「P線方式」で建設された。
P線方式とは、鉄建公団(現在は独立行政法人・機構)が事業者に代わって鉄道を建設したあと事業者に譲渡する仕組み。その後25年間、事業者は有利子で鉄建公団に返済しなければならない。
現在、機構(鉄建公団)に対して、東葉高速鉄道は3,109億円、北総鉄道は785億円もの長期債務を抱えている。利息だけでも年々大変な額にのぼり、これが両鉄道の経営を圧迫し、高運賃の原因となっている。
後発のつくばエクスプレスは、無利子貸付金や補助金など、当初から手厚い保護を受けているから、東葉高速や北総とはかなりの待遇格差がある。
さて、その東葉高速と北総のアップアップ状態をなんとかしようというのが、前述の「機構の余剰金」の話。このあと、なんと自民党と民主党が連名で、機構の余剰金を借金返済に回せと言う意見書を提出したのである。趣旨としては理解できるが、いかにも唐突。両者の間でどんな「協議」がなされたのか、いぶかしく思っていた。
で、八千代市議選最終日の昨日。旧知の八千代市議秋葉就一さんの応援に入った。
秋葉さんが東葉高速の緑が丘駅前でスポットをしたとき、それがくだんの「機構の剰余金」の話だったので驚いたのである。
秋葉さんは今年の4月からこのアイデアを思いつき、結構あちこちで提唱していたという。それが突然12月県議会に、自分と全く同じ案の意見書が出たのでひどく驚いたと話した。全くの偶然の一致かもしれない。ひょっとしてアイデアを誰かに盗まれたのかも知れない。魑魅魍魎の世界だから、自民と民主が手を組むことも別に不思議なことではないかもしれない。とは言え、いろいろ私のオツムは良からぬ「妄想」を生み出しているのである。
現在、時計は19日を1分過ぎ、20日午前0時1分。そろそろ八千代市議選の結果が…
このあと、夜6時半から回転木馬(京成臼井駅)に行き、馬頭琴コンサートを楽しんだ。
馬頭琴奏者ブルグッドさんの演奏に合わせ、川野さんが「スーホの白い馬」を朗読。
日本人奏者(超絶技巧! とにかくうまい)の美炎(みほ)さんの演奏と声楽などモンゴルの風のような馬頭琴の音色に酔いしれた。「回転木馬」の3階で、ブルグッドさんと美炎さんのウマの合った合奏と、そのあとのウマい料理を楽しむという、ウマの3乗効果の一夜であった。