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またしても塀の向こうに連れ去られたTさん

2010/11/28
このブログでも何度かお伝えしたイラン人Tさん。

19年間も日本に住んで(現在千葉市在住)、長年連れ添った日本人の妻もいるのに、一度だけの逮捕歴(刑期終了)のために、日本政府から執拗な追い出しをくらっている。

昨年からは二度目の牛久入管(茨城県)に収容され、刑務所よりも劣悪な環境の施設で何カ月も暮らし、極度に体調を崩した。今年5月末にようやく仮放免となり、妻と再び暮らすことができたが、11月26日、月1回の報告(義務!)で品川の入管に出向いた際、突然そのまま収容されてしまった。何の予告も無く、もちろん着の身着のままである。
せめて、事前に何らかの連絡をするなりできなかったものか。何の理由で、いつまで収容するのか、情報は国からは一切開示されない。まるで、道端のゴミを取り除くように、一人の人間を市民社会から抹消するのである。またも、突如ひとり取り残された妻の悲嘆は想像に難くない。更に、本人の苦痛と絶望は想像を超えている。

もちろん、事前通告のあるなしに関わらず、こうして一人の人間を、例え滞在許可を持っていないとしても、嫌がらせのようにいきなり閉鎖空間に連れ去るなど、言語道断、許されるものではない!!!

民主党政権を信じて、国会議員を通じ、Tさんの難民認定申請を提出したのが7月。数百人の署名も添えて出したが、全ては藻くず、水の泡となった。何が「コンクリートから人へ」だ。一市民をコンクリートの塀の中に閉じ込める政権に、人権を語る資格はない。菅首相のうつろな目には、不法滞在の外国人の命と人権等、一切映っていないのだろう。

何度も収容されたTさんだが、今回は深刻だ。当局は何としてもイランへの「強制送還」を狙っていると言う情報が入っているのだ。政治犯とイランから見られているTさんが帰国すれば、ただちに監獄へ。最悪は死刑。日本は死刑を廃止するどころか、他国の死刑をも奨励している最悪の国家といえよう。

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18:35 人権と平和
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