北海道から福岡まで、全国のネットが大集合!
8月27日~28日、2年に一度の全国のネットが集まる交流集会が開かれた。今年の会場は東京。
私は27日、県議会の閉会後東京へ。講演会、分科会と実に盛りだくさんのプログラムで充実した二日間だった。
◆講演会「自治体議会の役割 議会をもっと変える」
講師:法政大教授 廣瀬克哉さん
「ちょっと前までは議会改革を訴えるネットの皆さんが異端児扱いだったのに、今や議会改革は当たり前。保守系議員までが口にするようになった」と時代の変化を指摘する廣瀬さん。
確かに、北海道栗山町議会が端緒となった「議会基本条例」の制定が急激に進み、今年6月までに全国118議会で制定された。現在検討中の議会が、わが佐倉市を含め少なくとも100。
それに比べ、千葉県の歩みののろいこと。ドン尻のカメさんになること請け合い…
しかし、出来のよいヨソの条例をぱくっただけのも多いとか。仏作って魂入れず。
条例制定だけではなく、「議会の役目とは何か?」を真剣に考えなければならない。廣瀬さんは全国の市町村の例を示しながら、「議会は市民の意思決定の場になっているか」「議会は立法機能だけではなく、行政のチェック機能を果たしているか」「議会報告会のあるべき姿とは?」「議会は議員同士の討議の場になっているか」など、議会のミッションを私たちに再認識させるお話しをしてくださった。
質疑応答の時間で、「会派制をなくし、議員個人の責任において議決したほうが良いのではないか」という私の質問に対し、「会派をなくすと、常任委員会などで委員構成が偏ってしまう」との指摘だったが、それでも会派の弊害のほうが大きいと思うのだが…
◆講演会「地域主権改革」に係る地方議会の当面の課題
講師:地方自治総研 上林陽治さん
端正な直球型の廣瀬さんの講演に比べ、変化球が多い上林さん。お顔はレーニンか正岡子規か、はたまた松山千春か… 怪談話もまじえての波乱含みの講演であった。
民主党の地域主権戦略、いわゆる原口プランの解説から始まり、大阪橋下知事の提唱する「議会内閣制」の危険性。イギリス、アメリカ、そして日本の議会を比較して、執行権限の強弱の違いが興味深かった。
クイズ形式で地方自治をさまざまな切り口で私たちに考えさせ、結局は「自治基本条例」も「住民投票制度」も「組み込まれたもの」になってしまうのではないか。これは果たして「自治」と言えるのか、まで話を継ぎ、しかし、途中の寄り道が多すぎて、肝心の主題がぼけてしまった感もあった。
質問した人には景品が出ると言うので、自治の地域格差に係る質問をしたら、本当に景品をくださった。
鳴門名物「金時のジャム」。金時とは関西ではサツマイモのことです、ハイ。
◆夜の交流会
全国の仲間が次々とアピール。千葉県ネットは森田知事の「振りこめ詐欺に喝!剣道ポスター」を披露して、「○○詐欺に喝!!!」と気合を入れた。