GMナタネ大捜査線
毎年恒例のGM(遺伝子組換え)ナタネの調査を本日実施。
日本に輸入される油用のナタネの種子は、千葉県の場合、鹿島港に水揚げされ、国道51号を通って千葉市稲毛区にある搾油工場までトラックで運ばれる。船からトラックに移されるときや、トラックで運ばれている最中にタネがこぼれおちて沿道のあちこちで根を生やし野生化している実態が、7年前に大きく報道された。
有機ネットの林さんたちが、「このまま放置していると、在来の普通のナタネと交雑して、遺伝子組み換えナタネが日本中に広まってしまう」と警告し、沿道のナタネ引き抜き作戦を展開した。
生活クラブを中心に、野生のGMナタネがどれくらい日本の地に根付いているのか、全国的な調査が始まった。市民ネットワークも当初から参加し、私たち佐倉組は主に鹿島から佐倉にかけての国道51号線沿いをこれまで調査してきた。
私は久しぶりの参加。
しかし、やっぱり国道51号沿いの調査は命がけだ。50キロ以上で飛ばす車の中で、沿道に咲く小さなナタネの花を見つけるため、せいぜい40キロでとろとろ走らねばならない。後ろからダンプが怒ってあおってくるのでこわーーい!そして、車窓から「ナタネ発見!」 次の瞬間、車を止めるスペースを、間髪入れず見つけなければならない。
これを30回以上繰り返し、沿道ナタネを30検体確保するのだ。検体はビニール袋に入れて、発見場所を詳しく記した紙とともに持ち帰る。
本日は、大野和佳子(みはまネット)、川嶋さん(さくらネット)と私の3人組で実施。
みっけ!
トラックがびゅんびゅん走る横を…
無事に30検体以上をゲット!
さくらネットに持ち帰り、いよいよ分析にとりかかった。
分析は専用キットで簡単にできる。
検体の葉を小さな容器にいれて水で浸し、GMナタネに反応する試験紙を差し込む。
これがまた理科の実験をしているみたいに、実に楽しいのである。正直言うと、こんなに一生懸命やっているのだから、ひとつくらいGM反応が出てほしい!数年前までは、千葉県内で数か所からGMナタネが発見されたが、ここ2年間は出ていない。私も議会で最初の頃から質問しているし、業者もそれなりに、タネがこぼれないよう気をつけるようになったとか。
結果はーーーーーーー 残念! いずれからもGM反応は出なかった。って、これは本来安堵すべき結果なのであった。いかん、いかん。
今学校で、遺伝子組換え食品の安全性を強調した教育が行われ始めたという。いまだ安全性に関しては科学的な検証も不十分なのに、とんでもないことだ。
ところで、GMって、「元気モリモリ」の省略形だと気がついた。
いずれにしても、私はGMとは相性が悪いようで…