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12月議会:不思議なことがあるもんだ

2010/12/20

ようやく12月県議会が17日(金)に閉幕した。
今議会は大した波乱もなく、盛り上がりもなく、淡々と過ぎた感がある。

 

少々首をかしげたのが、突然のように出てきた「東葉高速と北総鉄道の借金の返済に、鉄建機構の利益余剰金1兆3500億円を使え」という大合唱。まず、民主党の代表質問でこの案が飛び出し、「なるほど!その手があったか」と妙に感心した。  

 

東葉高速や北総鉄道はいわゆる「P線方式」で建設された。
P線方式とは、鉄建公団(現在は独立行政法人・機構)が事業者に代わって鉄道を建設したあと事業者に譲渡する仕組み。その後25年間、事業者は有利子で鉄建公団に返済しなければならない。

 

現在、機構(鉄建公団)に対して、東葉高速鉄道は3,109億円、北総鉄道は785億円もの長期債務を抱えている。利息だけでも年々大変な額にのぼり、これが両鉄道の経営を圧迫し、高運賃の原因となっている。
後発のつくばエクスプレスは、無利子貸付金や補助金など、当初から手厚い保護を受けているから、東葉高速や北総とはかなりの待遇格差がある。

 

さて、その東葉高速と北総のアップアップ状態をなんとかしようというのが、前述の「機構の余剰金」の話。このあと、なんと自民党と民主党が連名で、機構の余剰金を借金返済に回せと言う意見書を提出したのである。趣旨としては理解できるが、いかにも唐突。両者の間でどんな「協議」がなされたのか、いぶかしく思っていた。

 

で、八千代市議選最終日の昨日。旧知の八千代市議秋葉就一さんの応援に入った。
秋葉さんが東葉高速の緑が丘駅前でスポットをしたとき、それがくだんの「機構の剰余金」の話だったので驚いたのである。
秋葉さんは今年の4月からこのアイデアを思いつき、結構あちこちで提唱していたという。それが突然12月県議会に、自分と全く同じ案の意見書が出たのでひどく驚いたと話した。全くの偶然の一致かもしれない。ひょっとしてアイデアを誰かに盗まれたのかも知れない。魑魅魍魎の世界だから、自民と民主が手を組むことも別に不思議なことではないかもしれない。とは言え、いろいろ私のオツムは良からぬ「妄想」を生み出しているのである。

 

現在、時計は19日を1分過ぎ、20日午前0時1分。そろそろ八千代市議選の結果が…

 

写真は昨日の秋葉さん応援の模様。
秋葉さん応援

 

このあと、夜6時半から回転木馬(京成臼井駅)に行き、馬頭琴コンサートを楽しんだ。
馬頭琴奏者ブルグッドさんの演奏に合わせ、川野さんが「スーホの白い馬」を朗読。

馬頭琴コンサート 

 

日本人奏者(超絶技巧! とにかくうまい)の美炎(みほ)さんの演奏と声楽などモンゴルの風のような馬頭琴の音色に酔いしれた。「回転木馬」の3階で、ブルグッドさんと美炎さんのウマの合った合奏と、そのあとのウマい料理を楽しむという、ウマの3乗効果の一夜であった。




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05:22 市民自治

福嶋浩彦さん講演会:ペストフの三角形

2010/12/13
12月12日

佐倉市では現在「自治基本条例」が、市長主導で作られようとしている。このままでは、内容がスカスカのものが出来るのではないかということで、「市民自治の語り部」福嶋浩彦さんを講師にお呼びした次第。

福嶋さんは3年前まで、3期12年我孫子市長を務めたあと、大学で教鞭を取っていらっしゃったが、昨年から今年にかけて、政府行政刷新会議の事業仕分け人となり、レンホ―さんと一緒によくテレビにも写ってらした。
このあと、今年8月には政府に請われて、消費者庁長官に就任。超多忙の福嶋さんに無理を承知で、実行委員会形式で来てもらったが、結論として、予想をはるかに上回る大変実りの多い講演会だった。

黒板 
黒板に図を描きながら熱弁の福嶋さん


まず、いきなり難解な「ペストフのトライアングル」から始まった。
ペストフ??? トライアングル???
福嶋さんが黒板に描いた図がこれ。↓

ベストフ 

公共の担い手には3つあり、それぞれが三角形の三つの角で表わされる。
すなわち、「コミュニティ、市場、政府」だ。真ん中の星印の三角形は、非政府、非営利、公式に当たる部分でいわゆる協同組合や事業NPO。ここを強くすることが市民社会を強くすることになる。「新しい公共」とはこの部分を指すのだろう。
2時間近くの講演には、「市民自治」のエキスがいっぱいのお話しがテンコ盛りでとてもここには書ききれない。せめて印象に残ったものを羅列すると・・・

市民税率が全国一律なのは問題。各市で決められるとなると、例えば夕張市を例にした話では…
「大観覧車を作れば全国から観光客が押し寄せる。まず事業費がかかるので市民税を3%高くするが、そのあと必ず儲かるので5%減税にします」と市が約束すれば、市民は必然的にこの事業を必死でチェックして、作るか作らないかを考える。今までのように、なんでもお役所の決定にお任せではなくなり、「受益と負担」の区分けを市民が決める。これすなわち市民自治!

市民の自治力を高めるには、市民同士の議論が大変重要。意見が対立することがほとんどだが、それをコーディネートするのが市長の役目。

名古屋の河村市長や大阪府の橋下知事は議会と対立が続いているが、首長と議会が対立することこそ、むしろ健全な証拠。二元代表制では、両者がべったりのほうが大問題。議会をリコールするのは市民がやることであって、首長がやることではない。

などなどだが、やはり一番会場が盛り上がったのが
「事業仕分け」の話。
レンホ―さんの「なぜ2番目ではいけないのか」と発言する姿が繰り返しテレビで報道され、「文化系の無知な仕分け人が、スーパーコンピュータという科学をぶった斬った」と非難された。しかし、真相は全く違うという。仕分け人の中にはスーパーコンピュータの日本一の権威である東大の教授もいたそうで、科学に無知な仕分け人というのは当たらない。
スーパーコンピュータというのは、速度だけ競うのではなく、ネットワーク性が大切。1台が10ペタ(速度の単位)であるより、10台が1ペタという10分の1の速度であっても互いがネットワークを作ることで、より進んだ科学技術となるのだ。

ここを指摘したのがレンホ―さん。「速度だけ競うのか? 速度が2番目でもいいではないか」発言の一部だけを切り取って、執拗に画面に流すマスコミよ、恥を知れ! 10ペタも1ペタも、ペタペタだぞ。意味不明…

ああ、思い出すだけでも非常に疲れる。汗だくで熱弁をふるってくださった福嶋さん。あなたこそがスーパーコンピュータだ。トライアングルだ。ペストだ。いや、ペストフだ。いかん、脳の回線がショートしてきた。


実行委員 
講演終了後、実行委員会のメンバーと福嶋さん

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05:18 市民自治

週末まとめてテンコ盛り

2010/10/25

10月23日(土)

午前中、佐倉市主催の印旛沼浄化運動に参加。沼周辺のゴミ拾いをした。
式典で、隣の席に座った素敵な女性。日焼けした健康そうな人だなと、思っていたら、なんと、今年フリーダイビング世界選手権で優勝した平井美鈴さんだった。


平井さんと 


フリーダイビングとは、酸素ボンベを使わないで海に素潜りして深さを競う競技。
平井さんは75メートルという日本記録の保持者である。
「海につながる印旛沼がきれいになれば、海もきれいになる」と挨拶した平井さん。
ダイビングをはじめてまだ7年というから驚く。

ゴミ拾いのほうは、国体直後とあって、あらかたのゴミはすでに片付けられていた模様。


印旛沼ゴミ拾い 

午後は遅くまでさくらネット通信の読み合わせ。今回もなかなか難産だ。

10月24日(日)

午前中、近くのコミュニティセンターで開かれた「虐待学習会」に参加。
佐倉市職員による児童虐待と高齢者虐待のお話しを聞く。どちらも、日ごろからの近隣との関わりが非常に大切だと実感した。

このあと鎌ヶ谷市に直行。藤代さんの市政報告会にゲスト参加。小宮さんと一緒に県政を語る。藤代さんの支援者にはなかなかの論客が多く、今日も活発な質問が飛び出した。
現在千葉県が拙速に進めている男女共同参画計画の問題点を、人口ピラミッドを使って説明。
これからの高齢社会で、「男は仕事、女は家庭」などと言っていたら社会を支え切れない、などと説明したら、会場の女性から「男女平等の話はキライだったのだけれど、今日の話を聞いてとても重要だということがハッキリと分かった」とおっしゃってくれたので、嬉しさ倍増。

夕方6時には千葉へ駆けつけ、中村哲さんのお話しを聞く。
中村さんはご存知「ペシャワールの会」を主宰し、アフガニスタンやパキスタンで献身的な医療活動をしている。近年は干ばつで苦しむアフガニスタンの地で、井戸を掘り用水路建設に心血を注ぐ。
8年間で25キロもの用水路が出来た。荒涼たる砂漠が今では緑の畑に変わったスライドを見て胸が熱くなる。
また、学校作りにも取り組み始め、すでに1校完成。意外だったのは、用水路ができたときよりも学校ができたときのほうが、人々が喜んだそうだ。「これで我々は自由になった!」と口々に叫んだとのこと。
教育というものの意義が、これほどはっきりと語られたことはないだろう。


小柄な体のどこにこれほどのエネルギーが潜んでいるのか、と思う中村さんだが、相変わらずひょうひょうとユーモラス。一切の飾り気を廃し、ただひたすらアフガンの民を思う心がまぶしく、こちらは質問する勇気すらない。なんて大きなひとだろう。

中村哲さん 



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05:06 市民自治

県行政は自民党と共に

2010/09/11
9月11日

昨日9月議会での一般質問が終わった。
自民党の質問は相変わらず、執行部の意見を代弁したものや、地元ドブ板ネタが目立った。また、随所に森田知事を歯の浮くようなお世辞でヨイショ。聞いてるほうが恥ずかしくなった。これは民主党の質問にも共通している。目の覚めるような知事や執行部への切り込みが、なぜできないのか? やりたくないのか? その理由は? 

議会の役目のひとつ、「行政に対するチェック機関」としての機能は、千葉県議会ではとうの昔に葬り去られ、「議会は知事や執行部の追随機関としてあるのだ」と、本気で思っている県議も多い。

今回の議会質問では、しかし、やっぱり自民党の底チカラも思い知らされた。なんたって行政に関する情報は、執行部としっかりとパイプがあるから、私たちよりも格段に多い。自民党県議のブログを読むと、知事や副知事、部長に課長、その他いろんな職員と日夜情報交換していることがよく分かる。

例えば、がんセンターと衛生研究所の合築問題。
すでに実施設計も終わり、もう着工しているのかなぁ、などと考えていたらひっくり返った。4日目の自民党一般質問で、「合築」は中止、それぞれ単独で建て替える計画へと変わったことが明らかになった。なんだかおかしい。きな臭い。
これまでのこの件に関する議会や各種委員会の議事録を読み返してみると、改めていろいろ分かった。まず言いだしっぺは堂本知事ということになっているが、どうも、がんセンターと衛生研究所の気鋭の二人の先生が知事を焚きつけた形跡がある。両機関の研究技能を結集して県民の健康調査という大規模なコホート調査をやろうというのだ。

この計画に猛烈に反対したのが当時のセンター長?
自民党が議会でこの計画に異を唱える裏には、センター長の顔がチラチラ透けて見える。

センター長は県立病院を統合する将来構想には大反対の急先鋒だった。この合築にも反対だとすると、例えば、仁戸名にあるがんセンターを中心とした広大な県有地をまとめて、今のがんセンターを単独で、更に広く便利な新施設に生まれ変わらせようとしていたことがうかがえる。議事録には「合築予定地のがんセンターの職員用駐車場は一等地である(から、合築に使うのはもったいない)」という自民党議員の発言も残されている。

がんセンターも衛生研究所も老朽化し、建て替えは早急に必要である。
がんセンターを今の地で更に大きく、使いやすく、建て替えることには賛成こそすれ、異を唱える者など誰もいないはずだ。

だがしかし、コホート調査という名目で合築の計画が立てられ、基本設計と実施設計で既になんと2億円もの県費が投入されている。みすみす、2億円がドブに消えた。また、当然コホート調査も凍結された。

今回の件で改めて痛感したのは、県行政の「秘密主義」だ。
大会派には情報を流し、少数会派は○○○サジキ。大筋が決まるまで、私たちには何の情報も来ない。大会派と執行部が常に情報交換しながら県政を進めていっているのが残念ながら実情だ。この傾向は、森田県政になってからますます強まっている。

少数会派切り捨ての傾向も露骨になってきた気がする。
先日は、どなたの発案か、シシャムと共産党の会派室がそっくり3階へと追いやられそうになった。

あぶない、あぶない…

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15:28 市民自治

新聞各紙が報じるシシャム・代表質問

2010/09/08

9月7日

昨日の小宮さんの代表質問の余波が今日も続く。
まずは、質問が朝刊各紙に取り上げられた。

朝日は「国体開会式に小野真弓さん起用」というタイトルで、「知事が、自分と関係のあるタレントを県のイベントで起用するのは公私混同では」というわが会派の主張を紹介。

毎日は安房農道の虚偽完成報告書の件をとりあげ、職員をかばう県に対し、「地方自治法に基づき、職員に損害賠償の責任を求めるべき」とする小宮さんの質疑を紹介。ついでに、政策アドバイザー2人の勤務実態も明らかにした。この項目は、もうちょっと書いてほしかったな。

読売が一番けっさくで、「知事、TV出演料明かさず」というタイトル。
「自らのテレビなどの出演料収入について、県資産公開条例に基づき報告すると述べ、詳細は明らかにしなかった」
大阪の橋下知事がきちんとテレビ出演料を公開していることも引き合いに出し、あいまいな森田知事と対比させている。

そして今日の散開後、小宮さんに東スポから電話。小野真弓のことをずいぶん熱心に聞いていたという。「小野さんは人気があるんですよ。だから選ばれたのでは?」と向こうは変に森田知事の肩を持つようなことを言ったらしいが、小宮さん、「小野さん自体がどうのこうのと言うんじゃなく、自分と関係の深いタレントを使うことが公人たる知事がやってはいけないことでしょう。公私混同ぶりをただしてるんです」と切り返した。

散開後も、健康福祉関係のヒアリングを何件か行い、夜は佐倉の旧市街に戻り、来年の統一地方選挙の打ち合わせ。いよいよ戦いのときが近づいてきた…


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05:09 市民自治
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