救援物資を届け、県に申入れ
東日本大震災による県外避難者の受け入れに関する申し入れ書(PDF)
県庁が救援物資の受付をスタート
さくらネット事務所
TEL:043-462-0618
佐倉市王子台3-5-13
千葉県よ、何やってるのか!
◆栃木県では、3月16日から、被災者の一時避難施設の紹介など。(大野注:紹介だけ?)
既に関東の他県は受け入れを始めているのだ。要請がなくともやるべきでしょう!
懇話会は困惑会?】
本日開かれた第2回「千葉県男女共同参画推進懇話会」を傍聴した。
8月の第1回目は、アンチ男女平等派が大活躍。
「単なる男女平等というのは、実はかえって社会の活力を削いでしまう」などと平気で言う女性委員Hさんが場を支配。県議会でも有名なバックラッシュ派のT県議が脇を支え大いに吠え、彼らの意見が大幅に取り入れられて、第2次計画よりもかなり後退した第3次計画の原案ができた。
本日はその原案が発表され、懇話会で審議されるのである。
始まって驚いたのは、前回大活躍したH委員とW委員がそろって欠席。明確にアンチ派といえるのはT県議だけ。あれれ? なんだかおかしいぞ。
審議が始まり、岡田委員(県議)が相変わらずしっかりとした口調で、3次計画のトーンダウンぶりを指摘。2次にあった基本理念「女性も男性も人として尊重され、その人らしく生きることができ、それぞれが個性を認め合える社会、そして平等な社会の実現を目指します」がバッサリと削られ、3次では「男女がともに認め合い、支え合い、元気な千葉の実現を目指します」というスカスカの文言が単なる「目標」として掲げられている。これを後退といわずして何が後退か。
前回欠席だったO委員も、「男女平等の理念がまだまだ達成されていない現状で、理念をはずしてしまうことは大変問題だ」と鋭く指摘。このほか、「教育の現場で『男女の違い』ということがよく強調されるが、それは男女平等が達成されてこそ言えること。性の違いを言うよりも、『性教育』こそが教育現場でしっかりと取り組むべきことで、子どもたちのためにもきちんと施策に入れてほしい」と胸のすくような意見をおっしゃった。
翻ってT県議。今日はいやにおとなしい。「『異性への暴力』という表現ではなく、圧倒的に男性から女性への暴力が多いのだから、『女性への暴力』ときちんと書くべきだ」という至極まっとうな意見に対し、驚くべき発言をなさった。
「いや、女性から男性への暴力も確かにあるんだ。私は母親からビンタをされて育ったし、家内からは言葉の暴力を受け続けている」
T県議の「原点」が分かった瞬間であったが、それはさておき、議論のすり替えも甚だしい。しかもなんと幼稚な意見か。「親から子への暴力」はT県議が「しつけ」とするお得意の分野であって、暴力なんて自ら認めていいんですかぁ、と思わず突っ込みを入れたくなった。
ともかく今日は前回と様変わり。男女平等推進派が意気軒昂。次々と3次計画原案を叩く。で、最後のほうで、これまで押し黙っていた校長先生の委員がひとこと。「前回と全く違う展開で、頭が混乱しています」このあたりで、「なんだかおかしい!」と、私の頭の中で警鐘が鳴り始めた。
それは最後の最後で、岡田委員が当局に確かめた1問1答で形を現した。岡田「今日の懇話会の意見を反映して、2次計画の基本理念が復活ということもアリですね?」課長「…それは、検討させていただきます」ここで、O委員以下多くの委員が「それじゃあ、なんのための懇話会なのよ!」と思わず声を発した。
会が終わり、部屋を出た一同。傍聴していたIさんがさすがに気がついた。「県の日程表をみると、あさってには部局長会議、12月1日からはパブリックコメント。じゃあ、今日出された原案がそのまま、まかり通るってことじゃない! 今日の議論は全く生かされないかもしれないよ」
むむむ。アリエール。今日のはガス抜き? アリバイ作り? 言いたいことを言わせる場?
だから、お二人は欠席? T県議もおとなしかった?
本当に、日程をみれば見るほど、「やられた!」と思う。
1回目の懇話会の意見は、その後十分時間をかけて、骨子に反映。
2回目の懇話会の意見は、ほとんどアトがない時間繰り。だから反映する余裕がない。
課長が言葉を濁したのもナルホド、納得、してやられた?
今日、これだけの意見が出て、それがまったく反映されないままなら、それはそれで大変なことだ。男女共同参画課のみなさん。色々大変な事情もあおりでしょうが、私の今日のブログがまったくのお門違い、見当違いだよと厳しいお叱りを受ける結果になるよう、がんばっていただきたい。
あやうし!千葉県の男女平等
9月28日
総合計画、教育振興基本計画と、次々と森田カラ―を強烈に打ち出している千葉県だが、今回は「男女共同参画計画」に火の手が回ってきた。
男女共同参画計画は第1次計画(2001年~2005年)、第2次計画(2006年~2010年)と策定されてきた。
そして今年は来年度からの第3次計画(2011年~2015年)の策定作業に入っている。
この3次計画の内容が大変問題である。
計画策定に当たっては、男女共同参画推進懇話会が大きな影響を与えるのであるが、新メンバーに森田知事が任命した有識者3人が入り、加えて議会からはアンチ男女平等で有名な県議が入り、まるでバックラッシュ派の牙城のようになった。
懇話会1回目の議事録を読んでもらいたい。
→ 平成22年度第1回千葉県男女共同参画推進懇話会開催結果(千葉県HPにリンク)
この懇話会の意見を取り入れて作られた第3次計画の骨子が発表されたが、2次計画より大幅に後退した内容となった。
① 第2次計画の「基本理念」は以下のとおり。
「女性も男性も人として尊重され、その人らしく生きることができ、それぞれが個性を認め合える社会、そして平等な社会の実現を目指します」
これがそっくり消え、3次計画では「目標」に格下げ。しかもその文言が
「男女がともに認め合い、支え合い、元気な千葉の実現を目指します」となった。
【平等】という文字が消え、森田ジルシの「元気」が入っている。「認め合い」だの「支え合い」だの口当たりのいい言葉が並んでいるが、「平等」を意図的に消してしまった以上、不平等な関係での認め合いであり、支え合いでしかないのではないか。
② 男女共同参画を妨げるような社会的制度や慣行の見直しが、目標から削除されている。
③ 「学校教育における男女平等教育」の文言が削除されている。
④ 「政策方針決定過程における男女共同参画の促進」が削除されている。
などなど、とにかく全体から「男女平等」という文字が完全に消え去った。
森田知事は「平等」という憲法で保障された文言を、ろうそくの火を吹き消すように消してしまったのである。
この事態を受けて、本日全国フェミニスト議員連盟の代表である八潮市議・矢澤江美子さん、世話人の三井マリ子さん、そして西武(にしたけ)節子さんの3人が来葉。
岩橋さんと、小宮県議と私の6人で男女共同参画課に行き、課長に申し入れ書を提出した。申し入れ書の内容は、上記の問題点を修正してほしいというものである。
このあと記者会見を開いた。
三井マリ子さんは想像以上のパワフルな女性。カツ舌良く、押しが強く、説得力抜群。
豊中市の男女共同参画センターの非常勤館長職を雇い止めされたことの違法性を追求する裁判で逆転勝訴したことは、久しぶりに世の女性たちの溜飲が下がったニュースだった。
男女差別を訴えてもなかなか分かってもらえないことが多い。
しかし、人種差別と同じく、人間を「性」で差別することは、その人の基本的人権をないがしろにすることである。もしも学校の出席簿が白人と黒人で分けられ、常に白人が先に呼ばれたら大問題になるのに、男と女だと、ごく当然のことのように受け止められる。この違いをじっくりとみんなで考えたい。