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救援物資を届け、県に申入れ

2011/03/24
県が個人からの被災地への救援物資を受け付け始めたと言うので、一昨日から佐倉市内の有志に呼び掛けたところ、昨夜までに数えきれないほどの物資が集まった。
大人用、ベビー用紙おむつや生理用品など品目が限られているのでどれくらい集まるか不安だったが、わずか2日間で、ステップワゴンの荷台に収まりきれないほどドッサリ集まったのである。
「被災地のために何とかしたい」という思いを持つ人が、どれほど多いか身を持って感じた。感激! 持ってきて下さった皆様、本当にありがとうございました。
 
本日、それらの物資を宮田さんと県庁へ運んだ。
着いてみると、中庁舎の受付ロビーには若者や高齢者などのボランティアが大勢控えており、すぐに荷物の運び出しを手伝ってくれた。
 
ボランティアさん 
(写真:若いボランティアさん)
 
受付へ行ってみると、なんとそこに佐倉市の知り合いがいた!
たんぼの会で一緒に田植えをしたこともあるAさんだ! 朝9時から4時まで受付業務をしているという。御苦労さま。
 
救援物資
(写真:救援物資)
 
役割分担も見事で、おむつ、ラップ、紙コップ、などとそれぞれテキパキと分別され、段ボール箱へ詰められていく。Aさんがちょっと嘆いていた。
「衣類はだめなんだけど、持ってくるおばあちゃんがいてさ。持って帰れなんて言えないよ…」そりゃそうだ。でも、衣類はダメなのだ。品目が今日から追加されている。以下、現在受け付けている品目をあげる。
皆さん、お持ち寄り下さい。
 
「赤ちゃん用品」冷却ジェルシート、紙おむつ(サイズ各種)、おしり拭き、
  ベビーローション、ベビーオイル、
「高齢者用品」大人用紙おむつ(サイズ各種)、介護用ウエットシート(おしり拭き)
  洗浄綿(アルコールなし)、介護食用とろみ剤、
「生活用品」コンタクトケア用品(洗浄液、コンタクトケース)、使い捨て手袋、
  使い捨てカイロ、生理用品、紙コップ、ラップフィルム、ウェットティッシュ、
  トイレットペーパー、歯ブラシ、歯磨き粉、ボディソープ、リンスインシャンプー
  足ふきマット、スポンジたわし、飲料水(水のペットボトル)
 
新品だけ受け付けており、封を開けたものは受け付けないのでご注意を。
そばに立っている職員に聞いてみると、品目は被災地からの希望で決まるとか。
そういえば、昨日、こういうニュースがあった。
「千葉県は22日、体育館など冷たい現地の避難所で需要が高まっている敷き畳を942畳分岩手県に送った。22日から個人救援物資を受け付けるのに当たり、現地で物資がだぶついている状況が発生していることから、県が事前に被災地に問い合わせたところ、畳のニーズが高かったという」 パチパチ!
 
このあと、急遽知事室に出向き、石渡副知事と面談。
 
昨日の県ネット運営委員会で、他県が東北からの避難者を受け入れ初めているのに、ゼロ回答の千葉県に対し申入れをしたらどうか、という話になった。そこで、私が申し入れ書を作成。
今日、早速森田知事に提出することになったのだ。

東日本大震災による県外避難者の受け入れに関する申し入れ書(PDF)
 
石綿副知事に申し入れ 
(写真:副知事に申入れ)
 
元県議の市原市の山本友子も同席し、副知事からいろいろ話をうかがった。
副知事いわく、「県外からの避難者を受け入れたいが、千葉県だって旭市などで大量の被災者を抱えている。これらの方々の受け入れをどうするかで職員が走り回っている状態。おまけに地震直後に鳥インフルエンザが県内2か所で発生。大規模に広がる可能性もあり、油断できない。更に追い打ちをかけているのが、旭市の春菊から暫定規制値を超えた放射性ヨウ素が検出された件。出荷停止という事態に発展すると大変なことになる」
 
一気にしゃべる副知事、このところの激務のせいか、お腹まわりが前よりあきらかにスッキリ!
友子さんとは同じ市原市どうし、コンビナートのコスモ石油火災などの話で盛り上がった。
 
実は昨日、私は市民有志と一緒に佐倉市に対しても申入れを行っている。
やはり、県外からの避難者を受け入れるようにという申入れだが、佐倉市の担当者は「県からの指示を待っている」と繰り返すばかり。副知事に「市町村との連携を密にして、避難者を受け入れる居住資源の情報を一元化して効率よく提供していくように」と提言する。
副知事も「県が全てをやることなど土台無理。県はコーディネーター役に徹し、実際の受け入れは市町村がやるようにすれば、事態はスムースにいく」
 
1時間近く3人でしゃべりにしゃべり、救援策をあれこれ論じ合った。
 
ちなみに、今回の地震に関し、今後の県の防災対策などを話し合うため、臨時の総務常任委員会が開かれる。どなたでも傍聴できるので、多数のご参加を!
 
328日午前10時~
 議会棟4階第8委員会室

 
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05:17 県行政

県庁が救援物資の受付をスタート

2011/03/21
千葉県が被災地への救援物資を、個人からも受け付けると発表した。
詳細は以下のとおり。
 
◆3月22日~27日 午前9時~午後4時
◆県庁ロビー
◆品目(新品、未使用の物に限る)
  (1)赤ちゃん用品
    冷却ジェルシート、紙おむつ(新生児SML、ビッグサイズ)、
    おしり拭き、ベビーローション、ベビーオイル等
   (2)高齢者用品
     大人用紙おむつ、介護用ウェットシート(おしり拭き用)、
     介護食用とろみ剤、洗浄綿(アルコールなし)等
   (3)生活用品
     コンタクトのケア用品(洗浄液、コンタクトケース)、使い捨て手袋、
     使い捨てカイロ、生理用品、紙コップ、ラップフィルム、ウェットティッシュ等
  (4)飲料水(水のみ)
 
たまたま、私は明日22日、明後日23日と県ネットに行く用事があるので、さくらネットで上記の物資を集めて県庁へ運ぶ予定。
佐倉市内の方、ぜひ、上記の品目をさくらネットの事務所にお持ちください。1個でも、2個でも結構です。
事務所は、21日、22日、午後7時まで開けています。

さくらネット事務所 
TEL:043-462-0618
佐倉市王子台3-5-13
 
しかし、品目が限定的だ。いずれも被災者が必要としているものであるが、ほとんどが非常に集めにくいものばかりだ。
使い捨てカイロや紙コップ、ラップなどを除けば、わざわざスーパーなどで買わなければならない。介護食用とろみ剤など、どこで売っているのだろうか?また、こちらで買い占めが起きてもよくない。と言うか、現実には既に、「紙おむつはお一人さま1点のみ」というスーパーがほとんどだ。
 
であるので、以下の3点を県と市に強く要望していこうと思う。
◆今後、千葉県に対象物資を広げるよう要請。
◆県だけではなく、各市町村も早急に、支援物資の受付を始めるよう要望。
◆被災者受け入れの拡充と、仮設住宅ではなくきちんとした住宅支援を行うよう、県と市に要望。
 
私の住む地域でも、とにかく「現地を助けたい!」という人々が既に動きだしている。
しかし、情報がきちんと行きわたらず、混乱と焦りも生じている。
折角の善意が不幸な「誤解」などでぽしゃらないよう、被災地への思いを第一に取り組む必要があると痛感している。
        

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12:53 県行政

千葉県よ、何やってるのか!

2011/03/18
震災被災者の受け入れを、関東の各都県が始めた。
インターネットで調べた結果は以下のとおり。
 
3月18日夜10時現在
◆埼玉県では、3月16日~31日、さいたまスーパーアリーナを一時避難場所として提供。5000人を受け入れる予定。
◆栃木県では、3月16日から、被災者の一時避難施設の紹介など。(大野注:紹介だけ?)
◆神奈川県では、3月18日から、県営住宅721戸を提供。
◆東京都では、3月17日から3月末まで、東京武道館と味の素スタジアム(調布庁舎)で、1600人受け入れ。
 
で、千葉県… おやおや、何の記載もない。
実は今朝、千葉県が県営住宅を提供するという報道があったので、担当の県土整備部に問い合わせたところ、県営住宅459戸を提供するが、対象は県内3市1町(旭市、香取市、浦安市、九十九里町)の被災者のみ。余裕があれば県外の被災者を受け入れることも検討中とのこと。ただ、「県外を受け入れる場合、国や当該県からの要請が前提となる」という。
 
だが、しかし、
既に関東の他県は受け入れを始めているのだ。要請がなくともやるべきでしょう!
何を躊躇しているのか?
森田知事は常々「千葉日本一」とうたっているが、「千葉だけ日本一」なのか?
他県の住民が生死をかけた困窮生活を余儀なくされているというのに何を考えているのか?
オールジャパンで行きましょうよ。
 
ただし、これはいいと思うこともひとつ。
被災地の生徒を千葉の県立高校に受け入れようというのだ。
だが、その前に衣食住最優先だろう。幕張メッセに被災者を受け入れたらどうか。
県内には使用していない研修センターなどもあるはず。
明日には動け、千葉県よ!
 
 

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22:37 県行政

懇話会は困惑会?】

2010/11/16

本日開かれた第2回「千葉県男女共同参画推進懇話会」を傍聴した。

 

8月の第1回目は、アンチ男女平等派が大活躍。
「単なる男女平等というのは、実はかえって社会の活力を削いでしまう」などと平気で言う女性委員Hさんが場を支配。県議会でも有名なバックラッシュ派のT県議が脇を支え大いに吠え、彼らの意見が大幅に取り入れられて、第2次計画よりもかなり後退した第3次計画の原案ができた。
本日はその原案が発表され、懇話会で審議されるのである。

始まって驚いたのは、前回大活躍したH委員とW委員がそろって欠席。明確にアンチ派といえるのはT県議だけ。あれれ? なんだかおかしいぞ。

審議が始まり、岡田委員(県議)が相変わらずしっかりとした口調で、3次計画のトーンダウンぶりを指摘。2次にあった基本理念「女性も男性も人として尊重され、その人らしく生きることができ、それぞれが個性を認め合える社会、そして平等な社会の実現を目指します」がバッサリと削られ、3次では「男女がともに認め合い、支え合い、元気な千葉の実現を目指します」というスカスカの文言が単なる「目標」として掲げられている。これを後退といわずして何が後退か。

前回欠席だったO委員も、「男女平等の理念がまだまだ達成されていない現状で、理念をはずしてしまうことは大変問題だ」と鋭く指摘。このほか、「教育の現場で『男女の違い』ということがよく強調されるが、それは男女平等が達成されてこそ言えること。性の違いを言うよりも、『性教育』こそが教育現場でしっかりと取り組むべきことで、子どもたちのためにもきちんと施策に入れてほしい」と胸のすくような意見をおっしゃった。

翻ってT県議。今日はいやにおとなしい。「『異性への暴力』という表現ではなく、圧倒的に男性から女性への暴力が多いのだから、『女性への暴力』ときちんと書くべきだ」という至極まっとうな意見に対し、驚くべき発言をなさった。

「いや、女性から男性への暴力も確かにあるんだ。私は母親からビンタをされて育ったし、家内からは言葉の暴力を受け続けている」

T県議の「原点」が分かった瞬間であったが、それはさておき、議論のすり替えも甚だしい。しかもなんと幼稚な意見か。「親から子への暴力」はT県議が「しつけ」とするお得意の分野であって、暴力なんて自ら認めていいんですかぁ、と思わず突っ込みを入れたくなった。

ともかく今日は前回と様変わり。男女平等推進派が意気軒昂。次々と3次計画原案を叩く。で、最後のほうで、これまで押し黙っていた校長先生の委員がひとこと。「前回と全く違う展開で、頭が混乱しています」このあたりで、「なんだかおかしい!」と、私の頭の中で警鐘が鳴り始めた。

それは最後の最後で、岡田委員が当局に確かめた1問1答で形を現した。岡田「今日の懇話会の意見を反映して、2次計画の基本理念が復活ということもアリですね?」課長「…それは、検討させていただきます」ここで、O委員以下多くの委員が「それじゃあ、なんのための懇話会なのよ!」と思わず声を発した。

会が終わり、部屋を出た一同。傍聴していたIさんがさすがに気がついた。「県の日程表をみると、あさってには部局長会議、12月1日からはパブリックコメント。じゃあ、今日出された原案がそのまま、まかり通るってことじゃない! 今日の議論は全く生かされないかもしれないよ」

むむむ。アリエール。今日のはガス抜き? アリバイ作り? 言いたいことを言わせる場?
だから、お二人は欠席? T県議もおとなしかった?

本当に、日程をみれば見るほど、「やられた!」と思う。
1回目の懇話会の意見は、その後十分時間をかけて、骨子に反映。
2回目の懇話会の意見は、ほとんどアトがない時間繰り。だから反映する余裕がない。
課長が言葉を濁したのもナルホド、納得、してやられた?

今日、これだけの意見が出て、それがまったく反映されないままなら、それはそれで大変なことだ。男女共同参画課のみなさん。色々大変な事情もあおりでしょうが、私の今日のブログがまったくのお門違い、見当違いだよと厳しいお叱りを受ける結果になるよう、がんばっていただきたい。




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19:13 県行政

あやうし!千葉県の男女平等

2010/09/29

9月28日

総合計画、教育振興基本計画と、次々と森田カラ―を強烈に打ち出している千葉県だが、今回は「男女共同参画計画」に火の手が回ってきた。

男女共同参画計画は第1次計画(2001年~2005年)、第2次計画(2006年~2010年)と策定されてきた。
そして今年は来年度からの第3次計画(2011年~2015年)の策定作業に入っている。

この3次計画の内容が大変問題である。
計画策定に当たっては、男女共同参画推進懇話会が大きな影響を与えるのであるが、新メンバーに森田知事が任命した有識者3人が入り、加えて議会からはアンチ男女平等で有名な県議が入り、まるでバックラッシュ派の牙城のようになった。
懇話会1回目の議事録を読んでもらいたい。
→ 平成22年度第1回千葉県男女共同参画推進懇話会開催結果(千葉県HPにリンク) 

この懇話会の意見を取り入れて作られた第3次計画の骨子が発表されたが、2次計画より大幅に後退した内容となった。
①   第2次計画の「基本理念」は以下のとおり。
「女性も男性も人として尊重され、その人らしく生きることができ、それぞれが個性を認め合える社会、そして平等な社会の実現を目指します」
これがそっくり消え、3次計画では「目標」に格下げ。しかもその文言が
「男女がともに認め合い、支え合い、元気な千葉の実現を目指します」となった。
【平等】という文字が消え、森田ジルシの「元気」が入っている。「認め合い」だの「支え合い」だの口当たりのいい言葉が並んでいるが、「平等」を意図的に消してしまった以上、不平等な関係での認め合いであり、支え合いでしかないのではないか。

②   男女共同参画を妨げるような社会的制度や慣行の見直しが、目標から削除されている。
③   「学校教育における男女平等教育」の文言が削除されている。
④   「政策方針決定過程における男女共同参画の促進」が削除されている。

などなど、とにかく全体から「男女平等」という文字が完全に消え去った。
森田知事は「平等」という憲法で保障された文言を、ろうそくの火を吹き消すように消してしまったのである。

この事態を受けて、本日全国フェミニスト議員連盟の代表である八潮市議・矢澤江美子さん、世話人の三井マリ子さん、そして西武(にしたけ)節子さんの3人が来葉。
岩橋さんと、小宮県議と私の6人で男女共同参画課に行き、課長に申し入れ書を提出した。申し入れ書の内容は、上記の問題点を修正してほしいというものである。

このあと記者会見を開いた。

ジェンダー 会見 

三井マリ子さんは想像以上のパワフルな女性。カツ舌良く、押しが強く、説得力抜群。
豊中市の男女共同参画センターの非常勤館長職を雇い止めされたことの違法性を追求する裁判で逆転勝訴したことは、久しぶりに世の女性たちの溜飲が下がったニュースだった。

男女差別を訴えてもなかなか分かってもらえないことが多い。
しかし、人種差別と同じく、人間を「性」で差別することは、その人の基本的人権をないがしろにすることである。もしも学校の出席簿が白人と黒人で分けられ、常に白人が先に呼ばれたら大問題になるのに、男と女だと、ごく当然のことのように受け止められる。この違いをじっくりとみんなで考えたい。


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05:25 県行政
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