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隔離された住民、隔離される情報

2011/03/19
佐倉市内では、今、奇妙な道路渋滞が起きている。
普段は平穏に流れている片側1車線の道路が、突如2車線状態になり、路肩側の渋滞が延々と数キロも続くのだ。全国どこでも起きている現象だろう。
 
理由はガソリンスタンド。給油順番待ちでズラリと車が並んでいる。
地震直後から次々とガソリンスタンドは開店休業状態になっているが、たまにガソリンが入ってくることがある。その情報をツイッタ―でゲットした住民がその店に群がってくるという図式。これもひとつのパニック現象だと言えるだろう。
 
しかし、ガソリンは間もなく十分入ってくるという情報を、数日前から衆議院議員の河野太郎氏がメルマガで広報している。
      
以下引用--------
                 
「ガソリン続報。千葉と川崎の精油所が昨日から出荷始めました。塩竃の油槽所は動いています。塩釜の油槽所は、二社動き出したという情報があります。JR貨物は宇都宮までガソリンの輸送できるようになりました。灯油、軽油も同様に動いています。被災地優先、緊急車両用、病院関係車両用、避難車両用優先で振り分けていますが、かなり動き出しています。」
        
         
佐倉市のUさんから写真が送られてきた。
ロイター通信の記者が写した写真で、日本の新聞では見たことがないものだ。
どうしてこのような生々しい現地の写真を日本のマスコミは公開しないのか?
                           
福島の子どもたち  
(写真:放射能測定を受ける子どもたち)
こんないたいけな幼児が、腕を広げて放射能測定を受けている。
3月13日。原発近くの住民はこんな検査を余儀なくされた。そして、次の写真が…
                  
 
母と面会 
被ばくした若い女性が隔離され、ガラス越しにお母さんと言葉を交わしている。
声はちゃんと聞こえるのだろうか。切ない。
                    

犬と面会         
同じ女性が愛犬と… 
           
被ばくした住民がどのような恐怖と苦痛に耐え、現在、どんな状況に置かれているのか報道するマスコミは日本にない。
                  
ツイッタ―ではさまざまな情報が飛び交う一方で、現実に何が起きているのかを示す情報は隠されたまま、時が過ぎてゆく。
                 
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22:59 人権と平和

またしても塀の向こうに連れ去られたTさん

2010/11/28
このブログでも何度かお伝えしたイラン人Tさん。

19年間も日本に住んで(現在千葉市在住)、長年連れ添った日本人の妻もいるのに、一度だけの逮捕歴(刑期終了)のために、日本政府から執拗な追い出しをくらっている。

昨年からは二度目の牛久入管(茨城県)に収容され、刑務所よりも劣悪な環境の施設で何カ月も暮らし、極度に体調を崩した。今年5月末にようやく仮放免となり、妻と再び暮らすことができたが、11月26日、月1回の報告(義務!)で品川の入管に出向いた際、突然そのまま収容されてしまった。何の予告も無く、もちろん着の身着のままである。
せめて、事前に何らかの連絡をするなりできなかったものか。何の理由で、いつまで収容するのか、情報は国からは一切開示されない。まるで、道端のゴミを取り除くように、一人の人間を市民社会から抹消するのである。またも、突如ひとり取り残された妻の悲嘆は想像に難くない。更に、本人の苦痛と絶望は想像を超えている。

もちろん、事前通告のあるなしに関わらず、こうして一人の人間を、例え滞在許可を持っていないとしても、嫌がらせのようにいきなり閉鎖空間に連れ去るなど、言語道断、許されるものではない!!!

民主党政権を信じて、国会議員を通じ、Tさんの難民認定申請を提出したのが7月。数百人の署名も添えて出したが、全ては藻くず、水の泡となった。何が「コンクリートから人へ」だ。一市民をコンクリートの塀の中に閉じ込める政権に、人権を語る資格はない。菅首相のうつろな目には、不法滞在の外国人の命と人権等、一切映っていないのだろう。

何度も収容されたTさんだが、今回は深刻だ。当局は何としてもイランへの「強制送還」を狙っていると言う情報が入っているのだ。政治犯とイランから見られているTさんが帰国すれば、ただちに監獄へ。最悪は死刑。日本は死刑を廃止するどころか、他国の死刑をも奨励している最悪の国家といえよう。

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18:35 人権と平和

難民認定を求めて~Tさん一緒にガンバロウ

2010/07/28
イラン人Tさんは来日19年。日本人女性と結婚して中睦まじく暮らしている。
しかし、永住ビザがある事情で取り上げられ、牛久入管へ何度も収容される事態が続いている。

茨城県牛久市にある東日本入国管理センター、いわゆる牛久入管の収容者への待遇のひどさは、4月9日のブログで書いたので、お読みいただきたい。↓

「牛久の入管:法の名のもとに行われる人権侵害」

この訪問のあと、事態はますます悪化。待遇改善を求める収容者数十人がハンガーストライキを決行。
2週間続いたが待遇改善にはつながらず、首謀者とされる一人が独房に入れられたという情報も入った。また栄養状態の悪さから、複数の結核患者も出ている。

このとき面会したTさんは、5月末仮放免となり現在は妻と一緒に千葉市の自宅で暮らしている。しかし、いつまた収容されるか分からない。仮放免の身は働いてはいけないので、自宅で何もせずにぶらぶらしていなければならない。妻は昼夜かけもちのパートをこなしながら、夫を物心両面で支えているがすでに限界を超えている。

そこで、なんとか日本で安心して暮らせるようにと、再度「難民認定」を要請することにした。
そのためには支援者の署名をあつめなければならないが、ときは参議院選挙まっさかり。選挙が終わった7月13日ごろから署名を集めだしたが、期限は7月21日。つまり、翌週月曜日(7月26日)に、Tさんは品川の入管に毎月一度の出頭報告をしなければならない。


この日に最悪の場合、牛久に送られてしまうかもしれないので、その前に難民申請をしようというわけで締め切りを7月21日にし、わずか1週間、時間のない中で必死に署名を集めた。
ところが予想外に多くの方が動いて下さり、最終的には159筆も集まった。協力いただいた皆さん、本当にありがとうございます。今までの署名の中で一番、一筆一筆に思いが込められた署名だったような気がする。

そして、7月22日、国会の真新しい議員会館に出向き、人権派として知られる衆議院議員の事務所を通して署名を千葉景子法務大臣に提出。(翌日が金曜日。週明けすぐの出頭日までぎりぎりだった)26日には無事Tさんは難民認定のための国からのインタビューを終えた。あとは「お沙汰」を待つだけだが、依然ハードルは非常に高い。

この間、炎天下をかけずり回り、国会へは二度足を運び、なんだかとっても疲れたが、Tさんが日本で安心して暮らしてほしい気持ちが先に立った。Tさんは穏やかな人柄で、大勢の日本人と仲良く地域に溶け込んで暮らしている。
一日も早く難民認定がおりて、Tさん夫妻に笑顔を取り戻してあげたい。

【つけたし】
ついにおばあちゃんになりました! 昨日長男に男女の双子誕生。真新しい二つの命です。↓
どちらが女の子? 
ふたごちゃん 

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10:13 人権と平和

弁護士にも貧困襲来!

2010/06/12
6月10日、東京で「司法修習生の給費制度打ち切りに反対する」緊急集会があり、参加した。弁護士になるには、大学卒業後法科大学院(ロースクール)に3年通い、司法試験に合格しなければならない。法科大学院の時期に、半数の人が300万円から1000万円の借金を作るという。

で、めでたく司法試験に合格しても、そのあと1年間は全国に派遣されて、裁判・検察・弁護の実習を受けなければならない。この時期に今までは年間約300万円が給付されていたが、司法制度改悪により、今年秋から給費制度が「貸与制度」に切り替わるという。

つまり、借金が300万円上積みされるというわけだ。

弁護士さんたちがこんなに借金を抱えているとは知らなかった。多重債務に関わる弁護士さん本人が多重債務者だった、なんて笑い話にもならない。これでは、ますますお金持ちしか弁護士さんにはなれないではないか。
というわけで、給費制度打ち切りに反対する弁護士さんが中心になって、日ごろからお世話になっている市民団体も大勢集まり、10日の集会となった。

会場には日弁連会長の宇都宮弁護士もおられ、懐かしくお顔を拝見した。元連合会長の笹森清さんのご挨拶は素晴らしかった。こんなにお話しがうまい方はめったにいない。声もよく、お姿もよく、頭も良い。うなりっぱなし。ほんと、まいりました。

弁護士になりたてのフレッシュマンさんたちが、「自分たちは苦学してやっと弁護士になれた。でも、借金が重荷となり途中であきらめた友人もたくさんいる。このままでは、お金持ちの人しか弁護士になれなくなる。お金持ちの子弟に、困った人、弱い立場の人に寄り添った弁護ができるだろうか」

多重債務に苦しみ、青木が原樹海で自殺をしようとして思いとどまった方もマイクを握って訴えた。「新しい制度になったら、私たちのような立場の人間に、親身になって相談にのってくれる弁護士さんがいなくなる!」

また、昭和42年に発生した「布川事件」。殺人犯として逮捕された2人の青年は29年間獄中にあり、平成8年に仮釈放され、今年再審がほぼ決定されている。自白強要による冤罪事件だ。

その一人がメッセージを寄せられた。「今の日本は法曹界でさえも、金のあるなしで区分けしようというのか」この二人を支えてきたのが、30人の人権派弁護士たちだ。

私たちも、八ツ場ダム裁判を筆頭に、森田知事への告発、エコテックなどの環境分野、障がいを持った人への人権侵害など、さまざまな分野で弁護士さんたちにお世話になっている。いずれもほとんど無給、スズメの涙ほどの謝礼にも関わらず、身を粉にして働いてくださっている。どこでお金をかせいでおられるのか、心配になるほどだ。

それにひきかえ、八ツ場ダムで相対している老練狡猾弁護士B氏などは、権力側につく弁護しかしないから、仕事は楽チン、謝礼はタンマリ。ああ、にくったらしい!

弁護士さんの世界でもスタート時点から「格差社会」になるとは。正義があやうい。

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06:19 人権と平和

保坂のぶとさん、佐倉に来る!】

2010/06/08
6月6日(日)
 
午後より佐倉市立美術館で、保坂のぶとさんを講師に招き「どうなる!?沖縄普天間基地」を開く。
先日県ネットでも同じテーマで講演会を開いたが、あれから12日しかたっていないのに、事態が大きく変わった。社民党が政権離脱。鳩山さんが辞任し、菅さんが新首相に。しかし、菅新首相は普天間基地問題に関し、「辺野古案」という日米共同声明に従うのみという残念な態度表明。それでも世間は「イエス、ウイ カン!」というわけか、民主党への支持率はアップ。社民党も福島瑞穂さんの奮闘が好感し、微増に転じた。

保坂さん、本日も絶好調。分かりやすく沖縄問題をときあかしていく。

保坂さんin佐倉 

冒頭で「世界一危険な普天間基地に行ったことのある人はいますか?」と会場に聞いた。すると、10人以上の手があがり、保坂さんビックリ。ふつうは一人か二人くらいだそうな。実はさくらネットでは一昨年、沖縄平和ツアーを企画し20数人が参加している。そのうちの何人かが今日会場に来てくれたというわけだ。

「普天間基地が危険だからどこかへ移そう、じゃあ辺野古だ」という話は全くのでたらめ。保坂さんは、辺野古に巨大な軍港を作ることは普天間基地ウンヌンではなくて、以前からあった話だということを詳しく説明。

なぜに辺野古か。
①辺野古のある大浦湾は沖縄沿岸にしては珍しく水深が深い。大型船が入りやすく軍港にはうってつけ。 
②オスプレイという新しい大型ヘリの離発着には、事故が起きた場合のこともあり、海上基地がよい。
③すぐ近くにやんばるの森林地帯が広がり、オスプレイなどのジャングル降下訓練にはおあつらえ向きの場所。

こうした米軍にとってはラッキー、沖縄にとってはアンラッキーな条件が重なり、辺野古に基地を作る計画は動かぬものになったのだ。

オスプレイはこんな形の大型ヘリコプター。上下だけでなく、水平に進むことができる。 

オスプレイ 

ただし事故が大変多く、これまで39人の米兵が死亡。「未亡人製造機」と呼ばれている。

保坂さんは「思いやり予算」についても言及。日本に置かれている米軍基地のために毎年2000億円私たちの税金が払われている。17年間の総合計は3兆数千億円にもなる。アメリカに土地も金も湯水のごとく差し出して、更にこれからも続けていくのか。

また、外国への殴りこみ部隊にすぎない沖縄の海兵隊が「抑止力」になどなるはずもない。
(余談だが、この「抑止力」という言葉。今年の流行語大賞になると思う)

日本にのみ不利な条件を押し付けている日米安保は段階的に見直し、最終的には日米対等の「平和条約」を結ぶべきだと保坂さんは結論づける。イエス、ウィ キャン!

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05:27 人権と平和
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