検察の闇を斬る!三井環さん講演会大盛況
公職選挙法違反であることが歴然の森田氏の「完全無所属」問題を、おとがめなしとした検察に対する不信感が、今回の講演会の動機となった。
会場は満員の盛況で、三井さんがいまだ「旬の人」だと思い知らされる。用意した資料では全然足りず、吉川さんや藤代さんが駆けずり回ってコピーしてきてくれ、会の世話人たちがセッセ、セッセと帳合いして、バケツリレーのように会場に運び、なんとか乗り切った。私は司会を担当。


最初にテレビの「ザ・スクープ」の映像が流された。8年前、三井さんが実名で検察の裏金作りを告発しようとして、鳥越俊太郎の取材に応じる予定だったまさにその日の朝、罪にもならない罪でいきなり逮捕された。取材の日時が検察に漏れていたというから恐ろしい。検察庁内で盗聴されていたのだ。
裏金作りこそが巨大な悪なのにそれは「なかった」ことにされ、三井さんだけが稀代の悪人であるかのように、どんどんとストーリーが検察によって作られて行った。
当時の森山真弓法務大臣が画面に登場。三井さんを史上例を見ない犯罪者のように指弾し、「裏金づくりなど全くあり得ない」ときっぱり。法務大臣のだらしなさって、今に始まったことじゃないんだ。
その後有罪となり、2年前静岡刑務所で服役。普通なら適用される仮釈放も一切なく、満期まで刑に服することとなった。今年1月無事に刑を終え出所。その後は、ますます意気軒昂で、検察評論家として検察に舌鋒鋭くかみついている。
会場からの質問「なぜ、厚労省のケースでは、大阪地検特捜部は村木さん有罪にこだわったのか」に、「検察と言うところは、いったんストーリーが作られると絶対途中で見直しはされない。軌道修正ができないのだ」と三井さんはきっぱり。
そして、検察の暴走で三井さんのような冤罪が作られることに対し、ではどうするか、を三井さんは明確に示してくれた。
① 捜査の全面可視化。(ただし、莫大な金がかかる)
② 押収品目録の全面開示。(これは法整備さえすればすぐ出来て、コストはかからない)
③ 残記録の全面開示。(同じく)
検察審査会のあり方も、「市民参加の装置としては意義があるが、密室性などの問題は法律を変えなければいけない」
最後の質問は女性。「黒木さん(ジャーナリスト)のように、三井さん、自殺しないで!」これには会場がどよめいた。三井さんはにこやかに「私は自殺はしません」
今回「捜査の可視化」がかなり話題となったが、千葉県庁も知事室以下、全面可視化すれば不正経理も公私混同も起こらなくなると思うが、三井さん、ちゃいますか?
議員年金はいらない!】
10月30日
議員年金とは、議員を3期12年務めると受給資格が生まれる年金制度。
「お手盛り」の制度として、また年金の2重払いとして、常に批判を浴びてきた。
市民ネットワーク千葉県はずっと、このような議員年金は「廃止せよ」と訴えてきた。
私たちのお姉さんの神奈川ネットワーク運動は、もっと活発に議員年金廃止を運動として取り組んでいる。その成果は、2006年の国会議員の年金廃止につながったが、いまだに地方議員年金は続いている。
神奈川ネットワーク運動のホームページに、とても分かりやすい図が載っているので拝借。
昨日国会で「議員年金は地方も廃止!」という院内集会が開かれ参加。
神奈川ネットや東京生活者ネットが中心となって、無所属の議員も大勢参加。
国会議員も大河原さんや初鹿さんなどが参加。千葉の松崎公昭議員の姿もあった。
今のままでは確実に議員年金は破たんする。「廃止は確実」であり、「どのように廃止するか」に議論が集中した。
本来、年金制度は相互扶助の精神で作られたもので、貯金ではない。なのに、全国市議会議長会は廃止する際は、「今まで払った掛け金総額の80%はほしい」などととんでもないことを言っている。
掛け金そっくり返せ!と言っているのとほとんど同じ。
総務省の検討会では、もっととんでもないことを言っている。
廃止したら1.3兆円かかると言うのである。
今後59年間、掛け金総額の64%を一時金として支給するか、廃止前の基準で年金を支給するかの選択制とするなど、たっぷりと甘い蜜をつけた「廃止案」なのである。
年金制度を考えることは、議員や議会のあるべき姿を考えることだ。
国民年金が破たんの危機、消えた年金など国民のあいだに不安が増大しているのに、議員だけが特権のように二つ目の年金をぬくぬくと受け取ることを、何とも思わない議員は、議員を名乗る資格はない。
などと書いていたら、ちょうど今、千葉県議会事務局からお手紙が届いた。
あけてびっくり。
「地方議会議員年金制度」の見直しについて、というタイトル。なんというタイミング!
読んでまたもやびっくり。都道府県議会議員共済会の意見として、次のようにまとめてあった。
◆地方議員年金制度を存続すべきである。
◆存続する場合は、総務省A案。つまり、掛け金は1.5%の負担増だが、公金投入は今より増やす。
◆廃止する場合の一時金は掛け金総額の64%以上とする。(怒!)
しかし、64%では低すぎるという意見が多数である。(怒!!)
基本的には掛け金総額の90%を軸として考えるべきという意見もある。(怒!!!)
つまり、自民党議員が中心となってまとめた「見直し」というのは、「このまま税金を大量に投入して議員年金制度を続ける」「廃止する場合は、できるなら90%は確保したい」という、自分たちの利益しか考えない税金ドロボー丸出しの結論なのだ。
これまで議員年金には総額5,000億円もの税金が投入されている。廃止しても更に1.3兆円以上投入
することを何とも思わないのか。
住民の犠牲の上にあぐらをかいて超特権をむさぼる議員。
市民ネットワーク千葉県は、なんとしても「議員年金廃止」を市民・県民に訴えていくぞ!
大田昌秀沖縄元県知事大いに語る!
千葉県の超党派の地方議員で結成する「9条の会千葉地方議員ネット」主催。
大田さんは85歳とはとても思えない素晴らしい記憶力で、数字、固有名詞、全て正確に、紙も見ずにノー原稿で1時間半話した。いつも「紙だのみ」のどこかの知事とは大違い!
大田さんの語る沖縄戦の悲惨さは、まるでそこに地獄絵図があるように、まざまざとリアルに聞く者に迫る。戦争でいつも一番被害を受けるのが一般市民だ。中でも子どもたちのケースが痛ましく、胸がつまる。沖縄戦で亡くなった14歳未満の数は、11,483人。4歳までの幼児が4450人と、4割を占める。避難した壕の中で、泣くと米兵に知られるというので親の手によって無理やり殺された子どもも多い。
本土が焦土にならないよう、沖縄で食い止める戦い、それが沖縄戦だ。沖縄が捨て石にされ、大勢の住民が米軍、そして日本軍の手によって殺された。日本軍の高官がはっきりと「沖縄は玉砕が前提である」と宣言していたという。戦争は常に醜いものだが、沖縄戦は「醜さの極致」であった。
捨て石にされた沖縄は、戦後も本土から切り離され、日本全体の米軍基地の74%が今も沖縄に集中している。
戦争終結後、沖縄は米軍によって封鎖された。
「日本国憲法」は横浜からの密航船によって、沖縄に持ち込まれたという。当時は印刷機もなく、一言一句鉛筆で書き写し、それを大田さんは読んだ。「戦争をもう永久にしない」と書かれた9条を読んで、大田さんは震えたそうだ。だが日本国憲法はその後、27年間沖縄には適用されなかった。
そして、沖縄が日本に返還されたあとも、現在まで一度も沖縄に憲法9条は適用されていない。世界に戦争のため飛び立つ米軍機。その基地を抱えたまま、何が憲法9条か。
9条を守るということ、それを私たちが宣言するということは、必然的に沖縄の米軍基地問題に真正面から向き合うことだ。それはまた、日米安保条約に向き合うことになる。えてして私たちは、「9条は守るべきもの」と言いながら、沖縄の基地問題には無関心、まして日米安保条約など蚊帳の外として、議論も深まらない。9条の会に入っているのに、「普天間基地は仕方がないでしょう」とあっけらかんと発言した人を私は知っている。
こんな私たちの矛盾を突きつけたのが、大田さんの講演だった。本当に聞いて良かったと思える講演は少ない。その数少ない講演をして下さった大田さん、そして色々大変な中をかけずり回って今日の講演会を成功させた議員ネットの仲間たちに感謝、感謝である。
写真は、講演中の大田さん。そして打ち上げで、市民ネットのメンバーとの記念撮影。


太田昌秀さん
朝日新聞が森田知事を擁護
まだまだ検察審査会の小沢一郎氏「起訴相当」の議決の波紋が広がっている。検察審査会には苦渋、いや煮え湯を飲まされた私たちにもとばっちりが…
10月10日の朝日新聞社会面に「とんでも記事」が掲載された。
「検察審、政争の具に」というタイトルで、わが「森田健作氏を告発する会」を俎上に載せている。森田知事の公職選挙法違反を「不起訴相当」とした検察審査会の議決に対し我々が抗議したことをやり玉に挙げているのだ。
森田知事の「検察審査会制度を政治的な攻撃の材料として使うのはおかしい」という全くお門違いの発言を載せて、暗に我々があたかもそうしたような印象を与えている。
しかも、ごていねいに、「告発した団体メンバーには、森田知事が当選した昨年の選挙で対立候補を応援した人も含まれる」と指摘し、まるで私たちの意図が、森田知事を追い落とすためにだけにあるかのような書きぶりだ。
私たちが検察審査会に抗議を申し込んだ文書を読めば、この記事がいかに事実を捻じ曲げたものであるか、一目瞭然である。
8月2日に提出した「森田健作氏に対する不起訴処分を「相当」とした千葉第2検察審査会に対する抗議声明」(こちらから)
私たちが抗議した主な内容は以下のとおり。
「我々が膨大な提出証拠をもとに行った主張に対してはほとんど触れず、結論にいたるまでの説明が欠落し、かつ矛盾した内容をそのまま併記した議決要旨を発表して幕引きを図ろうとする検察審査会の暴挙に対し、我々は強く抗議するとともに、「不起訴相当」の議決は不当きわまりないものとして厳しく指弾する。
現在、司法改革の名のもとに裁判員制度という市民参加型の制度が取り入れられ、裁判の透明化・公開性が進んでいる。これに全く逆行するのが完全非公開の検察審査会の制度である。人選の公正さを検証する手立てさえ全くない。
申立人に対しても、いつから何回の審査を経て、どのような議論の末に、何対何で議決がなされたのか、申立から議決までの約7か月間に審査員の交替はあったのかなかったのか、等について、一切明らかにされず、審査会の運営が公正に行われていないのではないかとの疑念を持たざるを得ない。
さらに、議決文そのものではなく、「要旨」しか明らかにされない点も、検察審査会の不透明性を表すものとして厳しく指摘する。
また合わせて提出した「公開質問状」の主な内容(こちらから)
1.検察審査会なぜ、議決するまで約7カ月もの時間がかかったのか?
【小沢一郎氏の場合、わずか2ヶ月のスピード議決。】
2.審査会はいつから何回開かれたのか?
3.途中、審査員の交代はあったのか?
【小沢氏の場合、「審査員11人のうち、5人の任期が途中で終了した」と新聞報道された。】
審査員のうち、何人対何人で議論が分かれたのか?
【小沢氏の場合、「審査員11人全員一致で起訴相当と議決した」と新聞報道された。】
ちなみに小沢氏の場合、今回の新たな議決では、審査会のメンバーの平均年齢が30歳ちょっとだったということがリークされ、物議をかもしている。私たちの場合、年齢も一切公表されていない。
このように、裁判員制度と比べ、あまりにも不透明で非民主的な「検察審査会」のあり方に対し、私たちは抗議したのであって、「政争の具にした」などとは言いがかりもはなはだしい。
実は、朝日新聞はこの記事を書くにあたって、私たちの代理人となった西島弁護士に取材している。その際西島さんは「審査の公正さを議事録でチェックできないのはおかしい。 議決後に、発言者名をふせて議事録を公開しても検察審査会法の会議非公開に反しないはずだ」とコメントしたのだが、これは黙殺され、「政争の具」扱いにされてしまったのである。
西島さんは、「朝日新聞にだまし討ちに会った気分だ」と怒りを隠さない。
このところ、小沢バッシングに明け暮れている天下の大新聞様。
昨年の千葉県知事選挙で森田氏が当選した裏には、小沢氏の西松建設疑惑があったことを考えると天下の朝日新聞がこうまで露骨に森田知事を擁護することと、小沢たたきがコインの裏表であることはほぼ間違いないようだ。
新しい働き方とは?
連日の雨で早朝駅立ちが流れ、寝不足は解消されるが、日程は先送りとなり、非常に困ってしまう。
議員になる前から続けてきた駅立ち。有権者に訴えることができる大変重要な場である。
しかし、駅立ちだけを毎日こなすだけで議員になる人物も少なくない。政策を訴えることもなく、ただひたすら大きな声であいさつし、頭を下げる。これで議員になれるのだから、世の中、やっぱりおかしい。
午前中は自宅でたまっていた雑務を消化。午後から県ネットへ。
「県立美術館の閉館時間が午後4時半というのは早すぎる」というメールが県民から来たので早速教育庁の担当課にヒアリング。
このあと、船橋に向い、「協同労働の協同組合ネットワークちば」の学習会に出る。
「協同労働」とは何か。「協同労働の協同組合の法制化をめざす市民会議」のホームページを引用する。
生きることの基本である「働くこと」。しかし今、「労働」は商品のように扱われ、ないがしろにされており、人をだましたり傷つけたりすることが平気な社会を助長させています。その背景には、徹底した市場主義や競争主義の影響があるのではないでしょうか。
まともに働きたい、と願う人々は増えており、それは「人間らしく働きたい・生きたい」という叫びです。私たちは「協同労働」という新しい働き方を通じて、地域の中に仕事をおこし、人間らしく働き、質の高いよい仕事を生み出しながら、地域・社会を再生していきたい。そのために「協同労働の協同組合」法を提案します。
「人間らしく働き続けたい」を実現する新しい働き方=「協同労働」
・「人間らしく働き続けたい」という願いをもつ仲間・市民が集い、みんなで出資して仕事をつくり出し、みんなで経営に参画し、人と地域に役立つよい仕事に取り組む協同組合。それが、「協同労働の協同組合」です。
・「働く機会をつくり出す」ことと「良い仕事を実現し、社会に役立つ」ことに道を拓く、「協同労働の協同組合」法。
「雇ってもらう」のを待つのではなく、<自分たちで仕事をつくる>その気持ちを、この協同組合法が支援します。
・「仲間と共に高まり合う」関係を育んでいく「協同労働の協同組合」は、今の企業経営や労働の質を変え、社会全体が「人間らしく働き・生きる」方向へ転換していくことを目指しています。
なかなか理解するのに時間がかかる「協同労働」だが、私たちの仲間は「ワーカーズコレクティブ」という名前で、ずいぶん以前から千葉県内で活動をしている。
佐倉市内でもリサイクルショップ「回転木馬」。誰もが「雇わず、雇われず」の平等な立場と賃金で仕事を作り出している。
最近めざましいのが、食器のリースを仕事とする「風車」。
不登校の親の会などで昔から一緒に活動してきた下村さんが共同代表となり、昨年から活発に取り組んでいる。「風車」は、引きこもりの若者や障害をもった人たちが、自分のペースで仕事に参加できるシステムだ。食器を貸し出し、回収した食器を洗って滅菌乾燥する。県ネットの元気ファンドも今年助成した。NHKや地元のケーブルテレビにも取り上げられ、共感の輪を広げている。
まだまだ事業の採算はとんと合わないが、新しい働き方のニューフロンティアとして発展してほしい。
温かい思いを胸に臼井の事務所で開かれる夜7時からの選挙対策会議に。
4年前の資料を見返しながら、来年の統一地方選挙への取り組みをみんなで話し合う。
私は「総合選対長」となった。
憎まれ役、大歓迎。鬼の選対長となって、バンバンみんなのお尻をたたきまくるぞ!!!